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アルファのい・ろ・ふぁ Vol.10 セレオイルとは？
セレオイル。
それは、アルファロメオのセレスピードに興味を持たない限り、
一生出合うことも、聞くことさえないかもしれないオイルです。
セレニア社のチュテラブランドで販売されている、ディーラさんだけでなく、
フィアットジャパンも、アルファロメオ本国もセレにはこれしか入れちゃ
だめと指定している、反則的・独禁法的にだいじょぶなのか？くらいの
オンリーワンオイルです。
セレスピード乗りの方は、このセレオイルの量を気にしていないと、
泣きを見る侮れない存在でもあるのです。
よく、セレ不調のお車をみるとセレオイルがカラカラ.....
セレオイルが不足しているトラブルは、最初は足りないだけで足してやれば
直るんですが、ほっとくと…
ポンプの故障
アクチエーターの故障など
お財布にぜんぜんやさしくない方向へと進んでいきます。
セレオイルを１L単位で買うとちょっとお高いんですが、
セレオイルが足りなくなったときに足す量は極わずかで、
１Lあったら一生使いきれないくらいでしょう。
（実際には、オイルには劣化がありますから保存状態が良くなかったり、
長時間放置しておくと使えなくなります。）
では、その他にないオンリーワンのセレオイルの正体は？
セレオイルはデクスロンIIIというATF（オートマオイル）の規格・基準をみたしたオイルです。
言って見れば、デクスロンIIIの普通のオートマオイルと言えます。
ですから、普通にオートマオイルと使用してもなんら問題はありません。
では、セレに他のデクスロンIIIを入れても良いのか？という疑問がわいてきますよね。
これの答えは、大丈夫かもしれないけどやめときましょ。
と言うのが現状の答えです。
セレオイルがセレに使われる場合、オートマではなく、
セレポンプを駆動されるために使われているのです。
ですから、通常のデクスロンIIIの規格が想定していない場所・状況下で使われているのです。
また、うがった見方をすれば、オイルメーカーが、セレオイルはセレにしか使えないとなると
セレにしか売れなくなるため、デクスロンIIIの規格をとっているという可能性もあります。
ですから、セレオイルはデクスロンIIIの性能をもっている。これは事実だとしても、
他のデクスロンIIIのオイルがセレオイルの性能をもっているとは、誰も言えないのです。
（アルファロメオ本体や、セレニア社なら知ってるんでしょうけど真実は公表されていません。）
当店のハウスオイル、M社の某氏も、
「セレオイルなんてデクスロンIIIなんでデクスロンIIIのオイル入れときゃ動くよ」
と嘯いてましたが、
自分の大事な愛車の147には、何のことはないセレオイルを入れてます。
また、「本当に大丈夫ならM社のオイルお客さんにすすめるよ」と言ったら、
「大丈夫だと思うけど勘弁してください」とのお答え。
やっぱり、ちょっとした冒険の代償が非常大きいだけに誰も踏み切れないんだと思います。
お客様の中で、お試しになりたい方がいらしても自己責任でお願いします。
（内緒ですけど、知り合いで違うオイル入れてるつわものもいます。正直やめとけって思ってます。）
エンジンオイルなんかは、違うオイルにするとフィーリングが変わって
楽しめたりするものですが、セレオイルはセレオイルでいきましょう。
なんかメーカーの言うとおりってのもシャクですが、
愛車となるべくトラブルを少なく楽しく付き合うためには、
もうこれでいくしかないんではないかと…。
以上、アルファのい・ろ・ふぁ Vol.10「セレオイルとは？」でした。
（って答えになってないですかね.......）
今回はWeb担当監修で書きましたのでいつもより長文になりました。
それでは、セレスピード乗りの方もMT乗りの方も
是非ご来店していただきセレオイルを見てもらえたらと思います。
それでは、皆様のご来店お待ちしております。 (・ω・)ﾉｼ
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